□ 基本的な力
○火炎、水発、電撃、振動力、回転力。「火炎」はそのままの意味で、炎をケースから召喚する。「水発」も水を召喚する。「電撃」も同じ。「振動力」は物質に力を与え、それを増幅、振動により伝達できる。「回転力」は回転の基点と周回速度と半径、軌道を設定し、その設定に沿って物体を周回させる。また、元から回転しているものに逆の回転を与えることにより、その回転を止めることが可能である。
前半の三つの力を「必要存在力」といい、後半の二つを「必要運動力」という。前者はケース内の力そのものを召喚して消費するため力が空になると使用できなくなる(消費1型)。力の回復は肉体の回復などとは別のサイクルでおこなうので、その回復速度に個人差は無いがその全体量によっては全回復までの時間に個人差が生じる。すべて使い果たしたときはそれの発生からはじめなければいけないので、相当な時間がかかる。(まれに、空になった後の発生で特殊な変化が起きることが・・・。)
後者のケース内の力はあくまでも発動できる最大を現すものなので、ケース内の力を消費するわけではない(消費2型)。その代わりに肉体の体力を使うので、疲労が大きい。
□ 創始・終焉の力
○光力、混力、冥力。これらはそれぞれにかなり複雑な意味を持っている。
:光力。簡単に言えば元素を変換できる力、これがこの力の基本だ。似たものをあげるなら「錬金術」。たとえば空気中に含まれる水素や二酸化炭素、酸素などをすべて鉄に変換できる。この力は扱いが大変難しく、失敗も多い。たとえば空気を鉄に換える!といって空気中の酸素だけ変換してしまうとスカスカの鉄塊ができてしまう。
それらの物質に対する元素の知識などは力の全体量が増えるにつれ自然と頭に入ってくる。この能力者にとって大きな壁となるのがこの知識の獲得である。一度に多くの力が入りすぎると頭が混乱してしまうことがある。これが完成してくると次に素粒子、電子を分解できるようになる。(素粒子や電子を割るのではなく、くっついているものを引き離す。)これは物質を消滅し、元素単位でそれを違うものにしてしまうということである。ピストルに使えばピストルが消え、近くの地面が固くなったりする。その次の段階になると物質を光に変換できるようになる。つまりは完全な消滅を意味する。ちなみに光力は消費2型である。
:混力。この力は別の次元の恩恵を受けている。ケース内の力の根源(イメージマテリア)が別次元(「宇宙の始まりの前の発現の根源体」)とつながっていて、そこからカオスを取り出している。(ここでいうカオスとは、仮想粒子と意味が違う。そもそも仮想粒子は人類が発見できていない粒子のことなので、光力で使用することもできるし、光力の能力者は未知のそれらの元素の性質を知ることができる。)
カオスはいわゆる元素の原型だと思ってくれればいい。混力とは、そのカオスを別の元素に変換することを可能にする能力。これは使用者が知っている元素でないといけない。さらに進歩するとカオスへの変換の定理を利用して物質を縮められるようになる。増加は無理。最終的に中性子星をつくり出し、ブラックホールを発生させるまでにいたれる。混力は消費1型。ちなみに光力が終焉の力で、混力が創始の力。
:冥力。霊王たちはみな魂を持っており、それを使い戦う力とする。すさまじい力を発揮するが、体力と力も消費する。さらに魂も使う。魂は霊王にのみあるものというのが宇宙の大原則なのだが、なぜか地球の生物には魂がある可能性がある・・・いや、もしかしたら地球そのものに・・・?しかし、大半の霊王はそんなことはないと確信している。
□ 変異型
○植物を操ったり、大地を操作する力は、力が地球人に入ったことで起きた突然変異だと考えられる。
△ 今まで述べた力は、正式には霊力といい、それを手に入れた人間は精霊と呼ばれる。
□ その他にある力
○次元力、時空力、計域力:次元は次元間を操る力。時空力は指定した領域の時を止める。時は存在することのできる最低限度の条件なので、とまった領域内のものは時が動くまで消える。計域力は物体の大小や、重軽、広縮を操る。
□ 霊王たち
○火炎=イフリート、水発=ファミト、電撃=ケイ・リース、振動力=バイファス、回転力=ズイ、光力=パナティ、混力=カオス、冥力=クラナ、次元力=アルフェスナ・オッドリ・オズナ・メノ。時空力=ピナ、計域力=カイリ。
□ 点力
○超過対流=イブス。この力は、地球人がまだたどり着いてない力で、完全な説明はとりあえず不可能。簡単に言うと「もし~だったら」を実現できる能力。しかし、そんな次元ではなく、たとえば「もし母ちゃんが俺を生む前に死んでたら」としても、自分はおろかほかの何も変わらない。ただ母親が消えるだけである。少し詳しく言うと「すべてには流れがあり、それは渦巻いたり下ったり上ったりする。それの流れのうち変えたい流れをはずし、その穴を他が埋めることも可能とする能力」。
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