だれか、というと既に物語りにちょろっと登場した人です。
HPから来た人はイラストを見たかもしれませんが、一応、イラスト化記念に概要を書かせていただきやす。
彼女は『メーデン皇帝領』の7騎士と呼ばれる剣士、及びそれに従う護衛団を率いていた存在です。
おそらく、現在以上に深く本編に登場することは無いと思うので思いっきり概要を書きます。
本編第三部
、『メーデン皇帝領』にてリオナ=ウィンガル(ディスペア)の嫉妬を買い、そして決闘の末に敗れて散った騎士――それがフィアラです。
つまり、かつてのエリーナ、リオナの友人であり、国王ルトメイアの最愛の女性ということです。
そんな彼女ですが、その経緯は中々常軌を外れております。
まず、
人ではありません。
厳密に言えば、人では無くなった……というところでしょうか。
グダ世界で言えば、サルカムという星の出身で、所謂『英雄』・『勇者』 として神に遣わされる形でこの世に生まれました。
彼女の概要を既存の設定に例えるなら、コアに言うと『プレインズウォーカー(MTG)』。割りかしポピュラーに言えば『ディケイド(仮面ライダー)』といったところ。
つまり、他世界を渡り歩いて倒すべき者を追い回していた正に『勇者』でした。
一振りの聖剣を携えて、様々な世界を渡り、ジャンプ的に言えば
「1回最終回を迎えて、暫くして第二部が始まって、それも終わった後の主人公」といった感じでしょうか。
イラストにもあるように、その旅の終盤に力を大きく失い、聖剣を制御しきれず、やむなくそれを2つに分離します。だから、本編の世界では『双晃』と呼ばれることになります。
大冒険を終え、満身創痍になり、力の大半も失った状態で彼女は本編の世界にたどり着きます。
そこで偶然にも出合った人こそが、ルトメイア13世でした。
彼女はその役目故に自分の素性を話せませんが、それでもルトメイアは彼女を厚く保護しました。
これは単に彼女が女性だからというより、その人間性が国王の心を強く掴んだからです。
やがて、魔力はほぼ失ってはいるものの、剣の腕は落ちていない彼女はその圧倒的な経験に基づく強さで騎士団の長となります。無論、これには人柄もあり、国王の信頼もありました。
その腕は立場もあってか、他の国にも知れ渡り、やがては八王の1つである「剣の王」として認知されるようになります。
友にも恵まれ、このまま残り僅か(といっても、10年くらい。彼女は既に200を越えている年齢)な時を穏やかに暮らしたい・・・・・・彼女はそう願いました。それに、彼女の経緯を考えればそれくらいの平穏が与えられても良いものです。
しかし、物語を終えた勇者を待っていたのは友人の裏切りによる死――でした。
正直、かつてはディスペア程度の相手なら群れ単位で吹き飛ばしていた彼女ですが、今の力では及ばず(相性も最悪で、さらに友人が相手であり、その力故に友人が操られていることも知ってしまっていた)、最後は城から堕ちていきました。
それでも、彼女は最後の4年間を想い、幸せな回想と共に散ることができたようです。
* ちなみに、『八王』とは『8種、8人の武器の王』を意味します。これについてはこいつの項目で触れますが、大まかには『一般的な、表の情勢での凄い人8人』もしくは『世界三大美女の武器使いばーじょん』と思っていただければほぼOKです。
PR