男 AB型 160cm c1875~
主能力・特徴:悪魔の書、さわれないがさわられない(何も彼にさわることはできず、また彼はいかなるものにも触れない。ただし、彼が着用しようとする衣類と悪魔の書は特例である。悪魔の書は仕様だが、衣類についてはバグとしか言い様が無い)
RC(リバース・コイン)下部組織であるバロンズ・アス(BA)に所属する神出鬼没な青年。その存在は100年ほど前から確認されており、組織自体よりも年季がある。
主にカメリアで情報収集・排除執行を行っているが、正式な組織の組員ではなく、組織長の協力者といった形で在籍しているため結構フリーダム。世界各地に出没している。
仕事は安定した金銭と安全を求める為の存在であり、彼としてはそんなに熱心に行ってはいない。むしろ今では「趣味」となった「能力の補完」に熱を入れている。
彼はいつも本を一冊持っている。これは存在自体が持ち主専用の本であり、他人がこれを読んだり破いたりはできない。というより触れない。 この本は「悪魔の書」と呼ばれており、中には挿絵の無い悪魔の紹介文が多数存在している(全1234ページ、1230体)。
これの性能は簡単にいうと「人を悪魔にする」であり、悪魔として本の内容に達した者はこの本に封じられ、挿絵としてその者の姿が描かれる。また、名前も「その人の名前+悪魔名」となる。
それぞれの悪魔にはその製造方法も書いてあり、これに達しないと人を悪魔にできない。だから彼は世界中を飛び回って“悪魔になりうる人”を探しているのである。
悪魔になるまでは、「人→途上(己の目的を達成するためにのみ行動する)→悪魔完成」のプロセスを必要とし、これが成功するとその悪魔は自我のない、従順な使い魔となる。
悪魔を呼び出す時はその名(悪魔名)を呼ぶだけ。現在200を越える悪魔が存在しているらしく、全てを一気に読み上げれば全部出すこともできる。なにせ魔力や精神力を消費するなどという条件はないので、楽なものである。大変なのは「作る過程」だ。
悪魔の共通した弱点は、主以外に“本名”を読み上げられる事。そうすると自我を取り戻し、その存在意味を失って霧散してしまう。もっとも、大半は原型を留めていないのだから誰なのかはわかるまいが……稀に、原型を留めている悪魔が存在する。それの内の1人が「フリー・ファントム」ことティレントである。
彼も悪魔として完成したのだが、主が死亡したためにこれを引き継ぐことができた。だから当然、彼が最も恐れるのは「自分の名を知る者」であり、その数少ない1人がBAの長というわけである。
彼は自分の名を知るものが死に絶えるまでひっそりと生きていたのだが、そこを発見され、バロンズに協力させられた。実際、迷惑な話だったがいざとなった時の後ろ盾にもなるので案外組織も損ばかりではない。
彼の能力とは矛盾しているが、なぜか着ようとする衣類には触れることができるオシャレなこのゴーストは、組織のミステリアスな隠し玉として裏の世界を放浪する。
全ての悪魔を集めた者は、ある“世界”の“長”と繋がるらしい。彼はそれを求めて、今日も悪魔候補を捜し求めている。彼の「さわれないけどさわられない」という能力は、そういった作業にとても向いている。
彼は半永久であるその身が尽きるまで、悪魔を作り続けるだろう。自分の持つ自我が、「人だった頃の自分」とは違うものであり、所詮は自分も「ガラクタのような奴隷」に過ぎないと薄々感じながら……。
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