@ 仙人は今のミュータント
河国では古来より『仙人』が存在した。仙人は仙人骨を持ち、人里離れた地で長い年月を生きている……そんな謎に満ちた存在だったが、いまではある程度その理屈が解消され、徐々に理解されてきている。
結論からいくと、彼らは『公河』に含まれる『即発物質(仮に次因子とされる)』に適合できた人間である。もっと簡略すれば、天然のキメラである。因子名から察した方もあるかと思うが、キメラ研究の最根底には公河と仙人への探求がある。
ただし、天然物である仙人は人工よりも安定した超常者であり、ネクストとは違い、単に超常者かつキメラの肉体を所持するものもある。
最大の難点は、天然故に所属を持つものが少なく、長く生きるために達観的であり、そして人間社会への興味が薄いことである。
過去、河国が失敗した大戦は彼らの予想以上の無関心さと、予想外の攻撃によるダメージが大きい。
しかし、現在仙人衆はジャスティア、ビゴールのキメラ研究を快く思っておらず、情勢把握と下界での地盤確保のために河国に急接近している(一部ではあるが)。
人工の超常を嫌う彼らだが、他の天然超常者には親しみを持ち、「異界の仙仁」と呼び、とても馴れ馴れしい。環の吸血鬼、日の鬼など、興味深々。ただ、上界から容易くは出られない(でも下界に入り浸っているのもいる)らしく、彼らと接触するのは希。
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