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【2024/04/19 19:24 】 |
バーデンの能力 (奇転の会解説)

~ アンティークカメラの男 ~
 
+ バーデン=ヴァーデン=クロイツ +
(バーディ)
 
 
――能力解説――

 
 ボスです。奇転の会、全体でのボスです――が、“メイン”ではありません。
 ストーリーの中心であるディアブロが暴れるにあたり、どうしても必要というわけでもありません。その辺はディアブロの項目でご確認アレ。
 
 さて、彼の“能力”。とりあえず本編文章を読んだままだと『なんか写真を撮ったらそれが撮られた人の大事なものになるらしい』といった印象でしょうか。
 そこにディアブロの描写や青龍の精神過程を加味すると「大事なものというより、“狂うほど他の何よりも大切な物”になり、それを貰うと凄まじく感謝する」という予想ができあがると思われます。
 ついでに、これも大事な過程として、「本人に許可を得る」というものもあります。つまり隠し撮りは不可。だから勘の良いディーロは拒否したのでしょう。たぶん。
 
 ……大体ここまでで正解なのですが、そこにバーディが言っていたセリフを考察に追加してみてください。
 「絆を大切にする人」「恩を深く感じる人」、彼はこう言いました。
 
 「絆を大切に」の部分、これは彼の感性にフィルターされており、それを除くと
『その人が一番大切な物がどれほど大切なのか』
 ――と、なります。 なんかこの文を見て「ブロック1のディーロのセリフに有った気が・・・」なんて思った人はかなり鋭い。「つまり、どれほど~」というあいつのセリフとその後のディアブロの反応。これを思い出しておいてもらうとこの後がとても解りやすいです。
 
 「大切なものは人によって違う」、とかなんとかバーディは言っていました。ですが、それは青龍への訴えであり、彼の能力としては先程の「どれほど大切なのか」が鍵。
 例えば、全ての命を等しく一番大事だと思っている神の如くな聖人がいたとしましょう。さて、その人の写真を撮れたとします。どうなるか。 その人にとっての1番がわずかな差で恋人だとします。でも、その他の命もほぼ等しく大切――そんな彼だとしましょう。結果は、“ほとんど意味なし”です。
 次に、ディアブロを思い出してください。彼にとって、恋人(妻)とその他の大切なモノ。1番である妻とその他のモノ、この2区分の間には凄まじい差があります。そして、そんなディアブロへの結果は――本編の通り。
 
 上のことからバーディの能力を纏めると――↓
 
☆過程:本人に許可を取って、その人の写真を撮り、現像する。
☆結果:その人の1番大切なモノと2番目に大切なモノ、その差と同じ差をつけて1番大
   切なモノより大切な写真(モノ)を作る。
 
↑――と、いうことになります。
 
 絆が薄い、という人たちはペラペラしゃべったとありますが、これはもとから「これが僕の1番さ!」というものがそれほど定まっていなかったからです。
 ディアブロは「妻」。青龍は「自分の正義」。どちらも失ったら文字通り死んでしまうくらい大切なものがあったので、それを上回る「大切」を貰った時の「恩」も、脅された時の「抗えなさ」もハンパじゃなかった、ということです。
 ついでに、1番大切だったものは消えるわけでもなく、また、2番目との差が縮まるわけでもありません。だから、「大切」の順位は下がっても、それが狂おしいほど「大切」なことに変わりはありません。だから苦しんでいたわけです。
 こういった人には、あえて現像しても報せず、ほうっておくのも効果的。そうすれば勝手に精神崩壊なり自殺なりします。
 もし、朱雀をこの能力で仕留めたいのなら、「報せず放っておく」が一番。というか、それ以外は無理でしょう。何故なら、人質にしても「暗殺される」等、何らかしらの手段で奪うことを真っ先に考える人だからです。だから、ディーロをこの能力で脅してしまっていた場合も、バーディは死んでいました。運が良かった、というかディーロに感謝です(あと、ディーロは朱雀と違って一番大切なモノが無いので、放っておいても駄目。バーディにとっては天敵のような存在です)。
 ならば、あげて「恩を売る」のはどうか?
 ここで「恩をちゃんと感じる」の部分に注目します。
 さて、例えば朱雀やディーロはそれを貰って、「恩」を感じるでしょうか。もう、それは当然の如く、ほぼ「皆無」ですね。単に「うぉ~、やったぜ」程度でしょう。さらに、もしかしたらその「大切=弱点」を知る男、バーディを殺害するかもしれません。・・・またバーディ死にますね、やっぱりこいつらは放っておくのが一番です。
 彼らのように「恩」をあまり感じない、バーディの言う「悪い人」は普通、脅すのがいいのですが、その人が「大切=弱点=知る人間は危険」という連想をしない人ならばあげてしまうのが一番平和的です。
 センチネルやパルキアは正にそうでした。ですが、センチネルは恩が薄く、ほとんど写真の効果は無かったようです――が、ディーロやパルキア、ディアブロと普通に気が合い、仲良くなったので何の問題もありませんでした。
 
 ここまでを踏まえて。過程と結果を見る限り、「割と緩い過程で、結果も自由が効いて効果も良くね?」と感じたかもしれません。しかし、相手の性格、主に上記にある2項目を真逆に見誤れば、それこそ殺されたり、まったく意味がなかったりしてしまいます。
 真にバーディが優れるのは、“外れた”力ではなく、人として単純に優れている“人への観察眼・選別眼”です。彼が人の内面をかなり的確に、高確率に見抜けたからこそ、この能力は機能しました。
 
 最後に、彼の能力の解除方法。ディアブロの様子が答えとしてありますが、そう、ズバリ『破く(写真として成り立たなくする)』です。折っただけでは駄目で、破損させてはじめて解除されます。
 だからこそ、朱雀は彼との会話の最後の方で「やぶくから」とか言っています。
 
 
 
 ――ついでに、能力で撮った写真。専用用紙で“複製”が可能です。

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【2010/05/25 03:33 】 | COINS ストーリーの補足 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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