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【2024/11/21 21:02 】 |
タイトル:ナイトメア・エレメント
「おめでとうございます!」
 真っ白い空間の中、受付嬢はにこやかに笑った。
「どうぞお気をつけてお帰りください」
「……は? 何が?」
 青年は受付嬢の胸の谷間を眺めながら問い返した。
「あなたはトーナメント参加に当選いたしました。ですから、ここはお帰りいただいて結構です」
「……あ~、あ?」
 青年は受付嬢の目をガン見しながら再び問い返した。
「お気をつけてお帰りください」
「いやいや、おめぇ~よぉ意味解んねぇんだって。トーナメント? 予選?」
「優勝目指してがんばってくださいね」
 少し首をかしげ、可愛らしく声援を送る受付嬢。
「いや、よくわかんねぇけど……とにかく何だって頑張りようがねぇよ。だって俺、
 
              死んでるから!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ナイトメア エレメント
 
                         第1話 復活主人公
 
 
 
死んでるから!”の叫び声と共に棺桶の蓋が突き破られ、中から青年が出現する。元から静かだった葬儀の場が余計に静まりかえる。喪服姿の人々が間抜けに口を開けてポカ~と呆けた。
「「ひぎゃぁぁぁぁー!!!」」
 屋敷中に人々の奇声が響き渡る。腰を抜かし、逃げ出す人々。坊さんはその場で気絶した。
葬式の主役であるはずの青年はその光景を見て何も思わない。なぜならこの場の意味がわからなすぎて、青年の脳回路は前面通行禁止となってしまったからだ。
「輝彦ぉぉぉぉぉっおぉぉぉぉ!!?」
 雄たけびとともに青年に殴りかかるオッサン。右の拳が顔面をメシリと捉え、青年を棺桶から弾き出した。
「ぶっあ、つ……いきなり何すんだ親父!?」
 ショックで正気に戻った青年は父親を睨みつける。
「それはこっちのセリフだぁっ、何で生きてんだおまえぇ!!」
「何でってテメ――あん?」
 輝彦は思う――何で生きてんだ、俺? 
 
 
7/28の夕方、桐嶋 輝彦(キリシマ テルヒコ)はいつものように学校帰りの川原でイチゴ大福を食べようとしていた。いつもの楽しみ、この一時は輝彦の何物にも変えがたい至福のザ・ワールドであった。
 幻想のような一時に雑音、自転車のブレーキ音が介入してきた。
「テル君っ」
 大福にかぶり付こうとした正にその時、背後から少女が呼びかけた。声の主は川原 由々(カワハラ ユユ)、輝彦の一つ上の幼馴染だ。
“まずい、食われる!!”
 とっさに輝彦の脳裏に警報サイレンが鳴り響く。いても立ってもいられず、口が張り裂けんとばかりに一気に頬張った。
「テルヒコっ!」
「ア、アンダオ!!」
 由々の呼びかけに“何だよ”と言って振り返る輝彦。その両ホッペは異様に膨れ、口からは大福がはみ出している。
「なぁにその顔は。また大福食べてたの?」
「モフマイ!」
 両手をクロスさせ、何かをアピールする。
「別にもらおうなんて思ってないわよ。まったく、意地汚いわねぇ」
「フグ……――」
 固まる輝彦。
「いっぺんに詰め込んだりして……喉に詰まらせたりしないでね?」
「オファ……」
「ああ、そうそう。たまには部活に顔出しなさい。先輩達、心配してたわよ」
「…………!」
 目を見開く輝彦。
「フラフラするのはテル君らしいけど、あんまり皆の期待を裏切らないでね」
「ムガ!」
「じゃ、そゆ事で」
自転車にまたがる由々。
「ウンハッ……!」
「ん?」
由々を呼び止めようとしたが、まさかホントに大福が詰まったなどとは恥ずかしくて言えない。そのまま手を振る。
「甘いものも程々にしなさいよぉ」
 そういって自転車を漕ぎ出す由々。すぐに坂があるので立ち上がって漕いでいく。
“パンツ見えんじゃね!?”
 一点を注視する輝彦。だが、すぐに気がつく。“そんな場合ではない”と。しかし気づいた時にはすでに視界がぼやけていた。軽く見ていたが、今は予想以上に危険で猶予の無い事態だったらしい。
しばらくもがいてみたが、案外こうなってみると手の施しようが無いことに気がつく。
“口に物を入れることより出すことの方が遥かに難しい。海亀の難産ってこんな感じなのかもな……”
いよいよ死が間近に迫ってくるとかえってどうでも良いことばかりが思い浮かんでくる。受け入れがたいが、体はすでに死を悟っているようだ。老人が喉に餅を詰まらせて毎年何人か死んでいるが、まさか自分がこの年でこんな死に方をするとは微塵も思い描いてはいなかっただろう。
崩れるように倒れる輝彦。その意識は急速に消失していった。普段は犬の散歩をする人がちらほらと行きかうこの堤防だが、運が悪かったとしか言いようが無い。その日、地に伏す輝彦の姿が発見されたのは彼が倒れてから56分も経ってからのことだった。
同日 18時22分、桐嶋 輝彦の死亡を確認(酒井総合病院内にて)。死因は窒息死(大福を喉に詰まらせたことによる)。
事実として、彼は病院に運び込まれた時にはすでに死亡していた。この日桐島輝彦16歳。彼は確かに死んだ――ハズだった。
 
 
「じゃぁ、何で生きてんだ俺わぁ!?」
 病院の一室で輝彦は医者に怒鳴りつけた。
「さぁ、とにかくあなたは生きてます」
 淡々とした口調で医者は話す。
「だぁかぁら、その理由を説明しろっつんだよ。釈然としねぇだろが!」
「まぁまぁ、いいじゃない。とにかく生きてりゃ万事OKよ」
「…………確かに!」
 母親の言葉に勢い良く答える輝彦。
「一応今のところ異常は見当たりませんが、何か気がつくことがあったらすぐにここに来てください。無理な運動もしばらくひかえるように」
「しばらく部活も体育も見学ね」
「元から部活には行っとらん。それに体育は水泳だし、元から見学だ」
「いや、熱も出ているようだから学校自体しばらく休んだほうが良い」
「熱? いつものことっ、余計なお世話だ!」
「テルっ、さっきから先生になんて言葉遣いをするの……」
「ああ!? 何が先生だっ」
病室のドアを蹴開け、駆け出す輝彦。扉は歪んでいる。
「すみません、先生。なにぶん反抗期なもので」
「いやいや、かまいませんよ。それにしても……大した怪力ですなぁ、しかも病み上がりだというのに」
 歪んだ扉を見つめて医者は感嘆している。
「丈夫な体だけが自慢の息子でして……。それじゃ先生、またよろしくお願いします」
 母は医者に一礼して病室を後にした。
「ホント、肉体も精神も頑丈なものだな。……桐嶋輝彦――か」
 外科医、山澤 巧(やまざわ たくみ)は一人病室で嘲笑した。右手に握られていたボールペンは、無残にも拉げて折れてしまっている…………。
 
 
「ちっ、釈然とせんなぁ」
「でも良かったわよ。母さんは生き返った理屈なんてどうでもいいわ、とにかくあんたが生きててくれて良かった」
 病院を出て駐車場を歩く二人。さすがは大病院、夜の11時だというのに車が結構止まっている。
「うるせぇよ。当人の気持ちにもなってみろってんだ。死にかけたんだぜ、オレぁ!?」
「……ユユちゃん、泣いてたのよ」
「あ!?」
「あんたが死んでね、ずっとユユちゃん泣いてたのよ。テルが死んだのは自分のせいだって」
「意味わかんねぇし」
「その場にいたのに、気づいてあげられなかったってね……」
「…………」
「後で心配かけてごめんねって言っときなさいよ。ずっと家で泣いてたらしいわ。学校まで休んで」
「は~ぁ」
 ため息を吐いて母親と別方向に歩き出す。
「どこ行くの? 今日はおとなしく家に帰りなさい。ユユちゃんに会うなら明日にしなさいよ」
「ちげわい、コンビニ行くんだよ。……今日はジプンの発売日だからな」
 しっかりとした足取りで歩いていく輝彦。母はその姿を見送りながらホッと頬を染めた。
 
 
 タバコとコーヒー、それにジプンの入ったビニール袋をぶら下げて歩く輝彦。夏の夜空は星が良く見えるが、タバコの煙で微妙にスモッグが掛かっている。
「あちぃな」
 コンビニを離れると途端に街路地が暗く感じる。コンビニの明かりって防犯に一役買っているそうだが、一理あるなと輝彦はなんとなく考えた。それにしても、こうして歩いていると自分が丸一日“死んでいた”なんてまるで信じられない。
「死んだら骨伝導君の続きが読めなかったんかぁ……」
 途端にぶるっと来た。別に漏らしそうなわけではなく、単純に怖くなっただけだ。“もし死んでいたら”その想像が妙にリアルに感じられて怖くなった、それだけだ。
一度死んでみて、危うくこの世におさらばしそうになってみて変ったこと。それは以前よりも(といってもほんの一日半前だが)生と死について考えることが多くなったということだろう。別に今後もずっとこんなこと考え続けるわけじゃないし、今の状況だからいろいろと考えてしまうということもあるだろう。しかし、生と死という概念の捉え方は間違いなく変った。どんな風に変ったのかといわれても知るか、そんなもん。
 
 とあるT字路に差し掛かる。家に着く前に一度曲がる箇所があるが、ここではない。だが、ここを曲がるとよく知る家に行ける。輝彦が生き返ったことはすでに知らされているだろう。葬儀に来ていた可能性も高い。それなら間違いなく知っているはずだ。
「ま、明日どうせ会うしな」
 そう言いつつも、まだ余裕のあるタバコは缶の口に吸い込まれた。
 
 
 輝彦が住むのは立派な和風の屋敷、結構広い。面積的には学校のグラウンド的な感じだ。
 本家、分家にこだわる家系なので、本家の者が住む屋敷は代々受け継がれてきているものであり、その分広いがボロい。
「輝彦ォォォォォォぁっ!!!」
 拳が壁に穴を開ける。
「いきなり何すんだっ親父野郎!」
 帰ってきた息子を待っていたのは父の厚い拳であった。よけられたものの、壁の様子からしてどうやら力いっぱいの一撃だったらしい。
「貴様っ、一度死んだくせになんで生き返ってんじゃぁ! 男なら一度死んだら死に通せ……って、ああああああ!! 何壁に穴開けてんだ貴様ぁぁぁぁ!!!」
「グダグダうっせぇっ! 壁壊したのはテメェだろが」
「違うね、お前が避けたから穴が開いたんだね。責任はパパにはありましぇんよ~だ」
 憎らしく手を泳がす父、輝政(てるまさ)。
「て、うぉいっ! 話し逸らすなよっ、お前の葬式にいくらかかったと思ってんだ!? 葬式あげる前に生き返れよっ!!」
「……さっきから好き放題言いやがって。こちとら生き返っただけで奇跡なんだ――よっ!」
 輝彦の拳が父の顔面を“メシリ”と捉える。脳が揺さぶられ、膝が笑い腰が落ちるっ。
「ド、ドメスティックバイオレェェェェンスッ! 母さん、カアサァァァァァンッ!! 息子が、息子がドメスティック・ヴァイオレェェェェェェェンスッ!!!」
「うるせぇよ、でけぇ声で喚きやがって」
「やぁ、輝彦君おかえり」
 居間から現れたのは叔父の三島 遊動(みしま ゆうどう)。輝政の弟で現在は山口県に住んでいるのだが、今日は葬式のためにこの家に駆けつけてきていた。
「ども」
 少し会釈する輝彦。
「何か兄さんが叫んでいたみたいだけど」
「何でもねぇよ。いつものことだ」
 居間に入るとそこには輝彦の母と弟の大輝、それに従姉妹の三島 瑠奈(みしま るな)がくつろいでTVを見ていた。
「おかえり、輝彦。お父さんはどうなった?」
「殴り倒しといた」
「殴り……!?」
「ああ、いつものことだから。気にしないで良いよ、瑠奈姉ちゃん」
 そう言って煎餅をかじる弟、大輝。最近の子供はませていると言うが、こいつも例に漏れないようだ。
「しっかし、よくもまぁ生き返ったものだ。バカげたタフさは親父さん譲りだな」
「ホントねぇ。一度死んだのに生き返るなんて……でも良かったわぁ、生きてて」
 母が穏やかに笑いかける。
「うっさいなぁ」
 冷蔵庫から牛乳の1ℓパックを取り出し、ラッパ飲みする輝彦。ものの10秒程度で飲み終わってしまった。
「頑丈な体も、牛乳摂取の賜物かしらね。大輝もお兄ちゃんを見習って少しは飲みなさいよ、牛乳」
「嫌だよ。僕は普通の人間でいたい。兄貴のようにはなりたくない」
 冷めた口調で語る大輝。
「あはっ、たしかにねぇ。前から人間とは思えなかったけど、今回の事でより一層疑惑が深まったわね。幻の北京原人ここに発見!?」
 瑠奈が楽しそうに輝彦を指差した。
「黙っとれ、チビスケどもがっ……あん?」
瑠奈の姿を見て表情をしかめる輝彦。
「……瑠奈、お前いくつになった?」
「14歳だけど」
「年齢じゃねぇよ、乳のことだ」
「ぬあっ!!?」
 瑠奈は顔を赤らめて激昂した。
「輝彦ォォォッ! 今度はセクハラかぁぁぁぁ!?」
 父、輝政が扉をけたたましく蹴開けた。
「まったく、やりたい放題だな貴様はっ! 言ってやれ瑠奈ちゃん、君のバストサイズで奴を圧倒するんだ!!」
「テメェも知りてぇんじゃねぇかっ!」
 輝彦の怒声が木霊する。この時遊動は心の中で“まんま遺伝してる……”と、人間のもつ神秘性を感じていた。
「あなた、その発言は犯罪よ?」
 穏やかな口調の妻から高速の張り手が輝政の顔面に叩きつけれ、鼻血が吹きだす。
「おっふぁう! ぶつことないじゃないか、しょうがないだろ。男の子なんだもん!」
 両手を広げて必死にアピールする。
「うるさいっ、この変態共!」
 叩き割られる煎餅。瑠奈の手によって胡麻煎餅は粉々だ!
「瑠奈、叔父さんに向かって変態はないだろ。変態は」
「いいや、瑠奈ちゃんの言うことは正しいぞ。男は皆変態なんだ、狼なんだぞ」
「ちょっと兄さん。それだと僕も変態ってことになっちゃうだろ」
「何を言うか弟よ! この通説に例外は無いっ。大輝だってやがては立派な狼になるんだから!」
「なりたくねぇ~」
「輝彦なんてもう、狼では無くてワーウルフさっ。オレもこいつも並みの男を遥かに凌ぐモンスターさ、なぁ!!」
(………………)
同意を求めたその先にはすでに輝彦の姿は無く、輝政の言葉に応答する者はいない。
「俺はいつも一人かぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 古びた屋敷に父の孤独な叫びが響き渡った。
 
 
 
 二階の一室。とくにこれといった面白みの無い部屋。
 輝彦はベッドの上で横になり、天井を呆然と見つめている。父親とのやり取りに疲れたこともあるが、やはり仮死状態でも「死」というものは相当人を疲れさせるらしい。肉体的にも、精神的にも。そして、自分以外の人すらも……。
 どうせ明日会えるのだが、なんとなくコンビニ帰りに立ち寄ってしまった川原ユユの家。
 軽く「よぉっ」とテキトウに言って去ろうと思っていた輝彦。そんな彼を迎えたユユは出会いがしらに
「ごめんね」
 と謝った。
 突然の謝罪に呆ける輝彦。そして泣き出す川原ユユ。
 年頃の娘だというのに、涙と鼻水をおしがいもなく垂らす幼馴染の表情。胸が締め付けられるような感情が湧き上がり、なぜか「すまん」という言葉が輝彦の頭に浮んだ。
 いつも快活な幼馴染の泣き顔は、こんな時間になっても少しも薄れず網膜に焼き付いている。
「なんであやまんだよ。アホか!」
 一人きりの部屋で呟く。いわゆるこれが独り言。
「くそが。意味わかんねぇよ、意味が……なんでだよ」
 玄関で泣き続けるユユを、駆けつけた彼女の母親がなだめる。母親は輝彦を申し訳なさそうに見た。その視線も輝彦にとっては意味がわからない。
 そして言った。
『死ぬかよ、そんな簡単に俺が。簡単に心配してんじゃねぇよ』
 明らかにらしくないセリフだと輝彦は今更ながら後悔している。こんなときは『ぴーぴー泣いてんじゃねぇよ!』くらい言い捨てなければ彼ではない。自分のセリフが一番意味わからない。
 そしてまた次が酷い。
『じゃ、もういくから。また明日な』
 思い出しただけでどうにもむずがゆくて、着ているTシャツを力任せに破く輝彦。あんなときは『うるせぇからもう行くゼ』くらい吐けなければ彼なりに許されない。
 歯がゆい。どうしても歯がゆい――。
 
 何故こんな思いをしなければならない。
 何故自分はこんなにも苛立っている。
 何故あいつの残像が消えない。
 何故自分はこんなにも恐れている。
 何故耳鳴りが始まった。
 何故耳鳴りが収まらない。
 何故声が聞こえる。
 耳鳴りをこえて、何故声が聞こえる。
 何が、何で。
 何故残像のあいつは泣き止まない。
 何故自分はまた、似合いもしないセリフを吐こうとする。
 何故、何故――――
 
 
       何故あいつが泣かねばならぬ……?
 
 
 
“リリリリリリ理理理!1!1!1!1!1”
『STEP1開始30秒前・フォートの受付を開始します』
 意識に介入してくる言葉。
 視線を送る事もせず、止まぬ耳鳴りを忘れたいと願う。
『試合開始まで17秒前・組み合わせは――』
 耳鳴りはベル(鈴)。 そんなことは知っている。
 試合の組み合わせ。 そんなことは知っている。
『F回路OPEN・本体切り離し・コントロールをナイトメアに移行します』
 瞼が閉じ、意識が急速に閉塞していく。
 一瞬の闇が来る。 だがそんなことは知っている。
 桐嶋輝彦は何故か、“知っている”。
「お・おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」
 仰け反り、唸る。重力から見捨てられ、地球外に投げ出される気分。それが気持ち悪い。
 包丁片手に登校する感覚。得も言えぬ孤独と自信が興奮させる。
 奈落に落ちるのではなく、宇宙空間に素体で飛び込む世界自分。
 
 
『グッドラック、“Inferno”……』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   「――何1つ手に入らない。何1つ叶わない。そんな人生、それが人生……」
 
 
               「――どこだ、ここ」
 
 
 
 
 
 『第一試合
     ネガティヴライフ(絶望人生)
                  VS
                   インフェルノ(自分勝手な炎)
 
                               Go→Night Mare!』
 
 
 
 
 
 
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【2010/05/25 04:59 】 | その他のストーリー | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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