@ 多数派ネクスト
ネクストは天然・人工含め、確認できるだけで二万人存在すると言われている。ただし、ほとんど一般人と変わらないネクストもかなり存在するので、全員が全員超常者というわけではない。
ネクストは主に『物』に異常を与える、もしくは行わせる超常者である。『物に』とはいっても、意識するのはネクストなので、人の意識へのリンク力(突飛確率)が高いものは当然、多くのネクストを産む。それらを『多遇率素材』と呼ぶ。
多遇率素材の代表例は『紙(カード、メモ用紙)』・『刃物(ナイフ、カッター)』・『文房具』、そして『ボタン』である。
現在最多はカードであるが、これは人為的な調整故。調整無しではおそらくボタンが最多であったと予想されている。
ボタンのネクストはとにかく多種である。何せ『ボタンを押す』という行為はその先に待つ結果がこの一文から察することができない。よって、能力も統一性が生じようがない。
ちなみに、これに関連して補足を入れると。ネクストを産む素材は『使用する動作、使用目的があるか、想像しやすい物』が多い。例えば宝石などは一聴すると割りとミステリアスな力を発揮しそうなものだが、「使い方」と言われると答えにくい。「飾る」という使用、「魅せる」という目的はあっても、それでどうするのかという話しになる。また、飾るしぐさが異常の切っ掛けになるのかというと、中々想像に難い。よって、結界に代表される持続型の異常によく用いられるが、それはもはや超常ではなく術である。ネクストと言うよりは魔導士であろう。
PR